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イラストレーターの鬼

イラストレーターの鬼

 友人デビット・サンダースが父の画業を本にした。
父ノーマン・サンダース(1907-1989)はアメリカ大恐慌時代に大活躍したイラストレーター。
彼が残したモデルに使用した小道具、カーボーイハットやブーツ、革の上着などが残っているらしい。



 この368ページの大型画集はノーマンの描いた、イラスト、デッサン、写真、などでギッシリ。
とくに絵は、色々の分野、パルプ雑誌の表紙は無論、ペーパーバック、規制以前のコミック、火星人来襲など宇宙物、駄菓子のパッケージ絵まで。
 一見下品な終戦後のカストリ雑誌の表紙を思わせるこれらは、どうして半端ではない。
 彼はモデルにポーズを付ける、何んせハード・ボイルド探偵紙の表紙だ!
ただ脱いで突っ立っているだけではおさまらない。
素裸で拳銃をぶっぱなし、変能のナイフをかいくぐり、お化け火星人と素手で取組合い、時代が大戦時になるとブーツ、チョビ髭のナチ将校が逆釣りの裸女にムチを振り上げ、逆に女兵士たちに迫られる半脱げパンツの若者など、出版社の意向をいかにドギツく、これでもかの表現力でこなすのが勝負どこ。



競争相手の多いこの世界を勝ち抜いたノーマンはハーレムにビルを買う。
そこには貧乏時代のマイルス・デービスが居候。
ジャクソンポロックが訪ねたり。
だから息子のデービットはハーレム育ち。
 ノーマンの天分は作品に溢れている。
自ら衣装をつけモデルになり写真をとり絵に描き込んで行く。
彼も早描きだ、女殺人鬼の牙をかわし、一発お見舞しているシーンを照明で浮き立たせ描く。
出版社の注文は期限付きだ。
無駄な遊びは許されない。
彼はこの仕事をエンジョイしまくっているから凄い。
大恐慌時代のアメリカに湧き上がる、激しい欲望の嵐の中で、呼吸しキャンバスにぶっつけ、画集を一杯にした。



JUGEMテーマ:アート・デザイン



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