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  • 2016.07.28 Thursday
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血腥(ちなまぐさい)デッサン家

妊婦の土手っ腹に出刃包丁を突立て、胎児を喰わんと云う狂人鬼婆。
浄瑠璃、安達が原の一場面だが、こんなとんでもないシーンを絵にしたアーティストが幕末に居たんだ。
その名は絵金様。



彼の絵は人形浄瑠璃、歌舞伎狂言の舞台場面に限る。
だからみえを切る見せ場、物語の最重要部分を中心に、話の筋を遠景にうまくはめ込み、見る側もなじみの場面集と云ったところで、この屏風仕立の芝居絵が南国土佐(とさ)の祭になると運び出され、ローソクの明かりの下、並べられ目を楽しませていたのだが、何んせ、そのドギツイこと。
 怨念、執念、遺恨、侮恨、ざん言、お家騒動、悪計、殺害、仇討などを絡ませた筋書きに、三味線をバックにキーキー声を張り上げて唸りまくる義太夫。
見物人もさぞかししびれまくったに違いない。
 これをテーマに描きまくった絵金様、江戸狩野派門下で修業しただけあって、彼の写実力・デッサン力・ドローイング力はチョットしたもの。



西洋写実画に馴れているぼくらの目には、絵金様の芝居絵、馬絵は派手な衣裳や大袈裟な身振りの人物表現。
やたら刃を振り廻し、首、手足が所構わづ撒き散らされた血潮に転がる様は、紙、筆、絵具表現の独壇場。
 例えば、「隅田川」の筋を紹介すると、主家再興を願って、金策のため、人買いに身をやつした猿島の忽太は、責め殺した奴が何んと双子の主君の一人、梅若と知り、悔恨の果て身づから腹を裂き、臓物を手に撒き、天狗に変身。



もう一人の松若を探し出し、悪者を倒し、お家再興がなると云うもの。
 すべてがこの調子でぞくぞくと作品が並ぶのだから、見ものだ。

JUGEMテーマ:アート・デザイン



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